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大人もうっとり。“伝統”と“流行”のバランスが絶妙な八女人形会館の「雛人形」が天神に!

2018年1月13日

生活スタイルや環境が変わっても、子どもの健やかな成長を願う心はいつの時代も変わらないもの。そんな親御さんの真心を伝統の技で形にして伝え続けるもののひとつが、雛人形です。今回は、日本最大級の展示場でもある八女人形会館から、厳選された雛人形が天神にやってくると伺い、さっそく「八女人形会館 雛人形大展示会」に行ってまいりました!

伝統の技はそのままに、ニーズに合わせてお雛様がさらに進化!

雛人形と聞くと、やはりイメージするのは赤い毛氈(もうせん)を敷いた7段飾りの豪華なお雛様。会場となるエルガーラホール7階ギャラリーにも、入り口の真正面に想像どおりのゴージャスな雛人形が飾られていて、私たちをお出迎えしてくれます。

そこからL字型のギャラリーに足を踏み入れると、奥までずらりと並んでいるのは、「お内裏様とお雛様」のお二人バージョンがほとんど。最近は核家族化・マンション住まいなどのさまざまな生活環境の変化を踏まえて、こうしたコンパクトなものが人気なのだとか。通常の組み立て式の雛人形ほか、そのままパタンパタン、と蓋を閉められる収納式をお求めになる方も多いそうです。

それでも、実際に見ると「もう少し大きく」「もう少し豪華に」と思うのが親心というもののようで、会場では初孫のお祝いに収納タイプを探しにいらっしゃったご夫婦が、「思ったより収納式が小さいから、もう少し大きいものを贈ってもいい?」と娘さんにお電話で確認する場面も。さらに、「もっといろいろ見たい!」と仰って、この会場から直接八女人形会館まで行かれる方も何組もいらっしゃったのだとか。

作る人と贈る人の気持ちがつまった一生ものの宝物

また、今回のイベントでは、日替わりでさまざまな人形師の方が来場されるため、その伝統の技を間近で見られるチャンスも!実は人形師と呼ばれる方は胴体部分の着物を着せ付ける方で、その他に顔を描く頭師(かしらし)、髪の毛の部分を作る髪付師(かみつけし)、手足の部分を作る手足師など、一体の雛人形にたくさんの職人さんの手がかけられているんです。

全て手作りのため、お顔も一体一体違い、よく見るときちんとお歯黒まで。着物も人形師さんによって個性があり、チュールレースやスワロフスキーを使った現代風のきらびやかなものから、久留米絣、豪奢な刺繍を施したもの、位の高い方しか着られない特別な文様のものなどさまざま。大人が見てもうっとりするような美しさで、思わず「私も欲しい…」と見入ってしまいました。

私がお伺いしたときは、前日にその人形師さんの雛人形を購入したというお客様が、その方に会いにわざわざ再来場され、お話をしたり、制作の様子を写真に収めたりしていらっしゃいました。「もう少し大きくなったら、この人が作ってくれた人形だよって見せてあげたいんです」と嬉しそうにお話される姿に、こちらまで幸せな気持ちに。!?

もともとお雛様は、厄払いのひとがたから始まり、その後女の子の誕生を祝い、その健やかな成長と将来の幸せを祈る風習として受け継がれてきたもの。実は会場に行くまでは、「お雛様を飾るおうちも最近は少なくなってきたのでは?」と思っていたのですが、当日はひっきりなしにお客様が来場され、聞けば平日でも毎日50~80組以上の方がいらっしゃるのだそう。

形を少しずつ変えながらも、子どもの成長を願うご家族の気持ちは昔からずっと変わらないのだな…と改めて感じました。八女人形会館では、雛人形の他に、シーズンにあわせて羽子板や破魔矢、五月人形などを取り扱っています。この日雛人形についていろいろとご説明をしてくださった方が、「私たちは常に、ご家族の『お祝い』に関わることができます。本当にいい仕事をさせていただいていると思います」と仰っていたのがとても印象的でした。

作る人と贈る人の気持ちがつまった一生ものの宝物

「普段、八女の方まではなかなか行けない…」という方も足を運んでくださった今回の雛人形大展示会。今回会場となったギャラリーは、エレベーターホールからすぐの場所にあり、ふらりと気軽に立ち寄れる雰囲気が人気のスペースです。

これまでにもパッチワーク展や書道展などが開かれ、個展やグループ展の作品を発表する場となっています。また、同じフロア内にはギャラリーよりも少し広い多目的ホールもあり、目的や規模にあわせてご利用いただいています。
8階の大ホールとあわせて、春からも楽しいイベントが続々と開催されますので、お買い物の途中などにぜひお気軽にお立ち寄りください!

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