ご利用事例
2018年5月20日
5月20日(日)、エルガーラホールにてアニメーション製作のセミナーイベント「APES(エイプス)」が開催されました。
APESとはAnimation(アニメーション)、Programming(プログラミング)、Education (エデュケーション)、Seminar(セミナー)の頭文字をとったもので、アニメーション製作をテーマに講演やワークショップを開催するセミナーイベントの名称です。
各分野で活躍している現役のクリエイターから学べるイベントとして大きな注目を集めており、会場にはアニメーション関係の仕事を目指す若手をはじめ、たくさんの人々が集まって期待に目を輝かせていました。
場内はさらにいくつかの部屋に分かれてセミナーが行われる形式になっており、参加者はパンフレットを片手にそれぞれの会場へと足を運びます。有名アニメーションの製作を担当した方が登壇することもあって、開始前にも関わらず緊張感が高まるのを感じました。
<アニメにおけるデザイナーの仕事>
株式会社プロジェクトスタジオQは、2017年7月に、株式会社カラー、株式会社ドワンゴ、学校法人麻生塾の3社で共同設立した福岡の会社。小林 浩康さんとコヤマシゲトさんが語ってくださったのは、アニメーション制作におけるデザイナーの役割とその重要性について。
ときには笑い、ときには頷きながら真剣に耳を傾ける参加者の様子がとても印象的でした。
<アニメ撮影最前線>
株式会社旭プロダクションの中西康祐さんと濱雄紀さんがアニメ撮影の手法やデジタルアニメーションに対する無限の可能性について語ってくださいました。
デジタルの力によって無限大の可能性を手に入れた映像表現の世界。そこで求められるものは何かを語ってくださいました。このセミナーを機に、アニメ撮影に興味を持った方もきっと多いのではないのでしょうか?
<トリガー流オリジナルアニメ企画の作り方>
株式会社トリガーより登壇されたのは大塚雅彦さん、桝本和也さん、若林広海さん。
トリガーの進めるオリジナルアニメの企画立案と制作について、過去の作品の経験を踏まえ、いろいろなお話を紹介していただきました。
<セルルックCGアニメーションの作り方>
株式会社グラフィニカ、株式会社バンブーマウンテンから森口博史さんと竹山諒一さんが登壇。
手描きアニメーションからCGアニメーションへの移り変わり、表現手法や演出技法など“セルルックアニメーション表現の最前線”をテーマに、わかりやすく解説してくださいました。
また、グラフィニカ、バンブーマウンテンそれぞれ独自に行っている勉強方法についても紹介していただきました。
<3DCGで作られる次世代日本アニメ>
株式会社サンジゲンの鈴木大介さん、瓶子修一によるセミナーです。
次世代のアニメ制作と呼ばれる「3DCGによるアニメーションの作り方」。最新の作品を元に紹介し、今後アニメがどう変わっていくのかが良くわかる内容でした。
<ぶっちゃけ絵は描けないけどアニメ業界で働きたいじゃないですか?>
「絵が描けなくてもアニメ業界を目指したい」をテーマに語ってくださったのは、株式会社ワクワークの中山秀樹さん。絵の上手さに頼らず、いかにアニメ業界で仕事を得てきたのかを語ってくださいました。
場内に設置されたギャラリーでは、リトルウィッチアカデミアの設定原画などが展示されました。
カセットガールの製作工程もスクリーンで上映されていて、セミナーの合間には参加者の方々が熱心に見入っていたようです。
アニメーションの元となる原画、そしてそれが動くまでの工程を見られるのはとても貴重な体験!
そして今回のイベントの目玉の1つ、「ポートフォリオ添削会」です。自分の作品をプロに見てもらえることもあって会場には驚くほどの長蛇の列が!作品の感想をその場でプロからもらえるので、参加者たちはとても真剣。会場には熱気があふれていました。
現役クリエイターの話が聞ける熱気と笑いにあふれた楽しいセミナーイベント。こんな機会はそうそうありませんので、アニメ業界を目指す方々にとっては、とても貴重な一日になったのでは?第二回目の開催が待ち望まれますね。